「さいたま市学校腎臓検診第3次精密検査のご案内 (平成25年7月7日 更新)」

学校腎臓検診の目的は、腎臓病と糖尿病を早期に発見することです。早期発見により有効な予防と治療を始めることができ、早期の治癒が期待できます。
また、第3次精密検査の該当者すべてが病気ではありません。尿所見が異常を示していても正常者である場合があります。従いまして、不要な不安や生活運動制限を避けるためにも精密検査を受診しましょう。
以下はよくある質問に対してお答えした内容です。受診前に御参考にして下さい。

Q: JCHOさいたま北部医療センターの第3次精密検査はどのように行われますか?
A: 大まかな流れは①電話で検査日の予約、②検査日に受診し結果報告日を予約、③結果報告日に診断を受け、必要な場合は事後対策を相談し終了となります。
学校から第3次精密検査を勧められた方は、まず当院に電話していただき”さいたま市学校腎臓検診第3次精密検査の希望”とお伝えください。担当者にお電話をお廻しします。
ご希望の検査日と時間[月曜日~金曜日午後]を決定いたします。本人と保護者の方は定められた検査日に来院し、診察・計測・採血・検尿を受けることになります。結果報告は後日となるため、検査終了後に報告日の予約(土曜日午後)をお取り下さい。報告日の来院は保護者の方のみでも構いません。予約した報告日に、医師から診断と今後の予防・治療対策をお聞きになり第3次精密検査は終わりです。

Q: 血尿を指摘されました。どのような病気が考えられますか。
A: 血尿すべてが病気ではありませんが、腎炎や腎形態・血管・尿路系の異常を考えます。
全身倦怠感・むくみ・腹痛や排尿時痛を伴う場合は早めの受診をお勧めします。また、小学校高学年女子以上の場合には生理血の混入が血尿の原因になることがあります。

Q: 蛋白尿を指摘されました。どのような病気が考えられますか。
A: 蛋白尿すべてが病気ではありませんが、腎炎や腎臓疾患の可能性を考えます。頭痛やむくみ・全身倦怠感を伴う場合は早めの受診をお勧めします。また、小学校高学年から中学生にかけては治療を必要としない一過性の蛋白尿を認めることがあり、病気と区別するためにも早朝尿を提出するよう心がけて下さい。

Q: 糖尿を指摘されました。どのような病気が考えられますか。
A: 糖尿がある場合すべてが病気ではありませんが、糖尿病の可能性を考えます。多飲多尿に全身倦怠感・腹痛そして最近の体重減少を認める場合は早めの受診をお勧めします。
糖尿病は進行すると緊急事態になることがありますので、症状が出る前に発見することが大事です。

Q: 精密検査の結果がでるまで、生活運動制限や食事制限は必要ですか?
A: 必要ありません。しかしながら、上記のQ&Aで早めの受診を勧める症状がある場合には、診断まで過度な運動は控えてください。